白内障の手術は、濁った水晶体をとって、透明な眼内レンズにに置き換えるという手術です。手術後の回復の仕方は年齢やなど個人差があります。二重に見えることを複視といいますが、両目で見ているときの両岸複視と片目で見ても見える単眼複視があります。両眼複視は片目を閉じると症状がなくなります。理由も色々考えられます。
- 眼球を動かす筋肉の麻痺。
- 糖尿病や脳の疾患
- 両目の屈折異常が極度に違う。
- 網膜の疾患
などがあります。白内障の手術の前に片目はよく見えていなかったが手術をして両目が見えるため、網膜に映る像を脳で一つにできない、ということがあります。多くの場合は目や脳がだんだん慣れてきて気にならなくなりますが慣れるまでの時間は個人差があります。単眼複視は、特に乱視などの屈折異常や角膜の複雑な歪み。または涙の分泌以上によるドライアイなどがあります。
白内障が落ち着くのに最低1か月はかかります。1か月以上たって屈折異常があれば、メガネで矯正します。多くの場合目や脳が慣れてこれば治ってきます。それでも治らない場合や、複視が大きい場合「プリズム」という特別なレンズを用いて二重に見えるものを一つに見えるようにすることができます。
白内障の手術をしても必ずしもすぐにパーフェクトに見えるというわけではありませんのでフォロウアップをされて、よく見えない原因を調べてもらい、治療をしてもらうことになります。