緑内障って、若くても検査するべきでしょうか?

女性の目

アメリカでは「緑内障」は失明する原因の病気で第2位になっています。アメリカでは120,000人が「緑内障」で失明していて、2.2億人が緑内障になっているとされていますが、半分の人しか自分は「緑内障」だということがわかっていません。

60歳以上になると緑内障になる確率が6倍になり、血族の中でだれか緑内障の方がいれば自分がなる確率は4~9倍になります。

日本やアメリカの健康診断では、空気がパッと出る眼圧計をよく使用しますが、これはもちろん正確ではありません。それだけでなく、日本人のほとんどが「正常眼圧性緑内障」なので、この検査ですでに見逃されます。

当クリニックでは10人に5人の方が緑内障の可能性があります。緑内障は診断が難しいので、毎年の検査が必要となります。もちろん、最初の検査ですでに緑内障を発症している方も多くいます。

年齢的には20代後半から30代の方から緑内障を発症していて、歳が経つうちにだんだん視野が狭窄(狭くなる)というパターンが多いです。30代後半~40代になると、すでに発症している方も少なくありません。

普通の緑内障は視野が狭窄していてもかなり重症になるまで自覚症状がありません。頭が痛い、目が痛いという自覚症状の方もありますが、自分で気がつかないのがほとんどです。急性緑内障は、眼圧が急に高くなるため、目が急に痛くなり、目から頭にかけて痛くなり視力が低下します。

ですから、20代後半~30代の方でも一年に一度の目の検査、そして緑内障の検査をお勧めします。