レーシックはアメリカでは1999年に初めてFDAで許可されました。レーシックは角膜をめくってレーザーを当てて近視、乱視または遠視を矯正するという視力矯正の手術です。
人間の細胞は傷をつけても元に戻ろうとしますのでレーザーを当てた角膜も長年にかけて元に戻ろうとします。その上、目の中にある水晶体(レンズ)も紫外線を吸収しますから水晶体の屈折異常も変わってきます。個人差はありますが、10年経って近視、乱視や遠視がでてきたり、老眼がでてくると近くも遠くも見えにくくなってきます。
レーシックは角膜を削るので、角膜が薄いと十分に視力を矯正できませんが、一度レーシックしても十分な角膜の厚さがあれば可能です。近視、乱視と遠視の度合いによって違ってきますので必ずしもパーフェクトになるとは限りません。
その他の選択肢として、メガネやコンタクトレンズになります。どこが見えなくなるか、またはどこが見えたいかによって色々な選択があります。
例えば、
- 運転の時のみ、または近くを見るときのみメガネをする。
- 遠近両用のメガネをする。片目にコンタクトレンズを入れる。
- 両目に乱視用、または遠近両用のコンタクトレンズをいれる。
ただレーシックされた方はドライアイになっている場合が多いので、コンタクトレンズが適していない可能性もあります。コンタクトレンズが選択肢になった場合、涙点プラグや目薬でドライアイを治療することは可能です。選択肢は色々ありますのでまずは検査をして医師と相談されるといいと思います。
それ以外にレーシックをされた方に緑内障になる方が多いとされています。それは、近視の人は緑内障になる確率が多く、レーシックをされると近視矯正ができて見えるようになるため定期的眼科検診をしなくなってしまう、という可能性もあります。
一年に一度の眼科検診をされることをお勧めします。