小児科では普通のチェックアップで一応視力の検査をしますが、近視以外は見過ごされる場合が多くあります。何故なら子供の場合遠視でも眼筋を使ってフォーカスする力が強いので遠くも近くもほとんど見えます。乱視も多少ぼやけていても何となく指標を読むこともできます。近視は多少なら見えるますが、大きな近視だと遠くの指標を読むことはできません。どれぐらいの屈折異常があるか、弱視は無いかなどもっと詳しく検査してもらうには眼科に行くことが大事になります。
最近スマホ、タブレットやコンピューターを使うことが多いため近視になる年齢は年々低下しています。近視になる要因は色々ありますが、一般的に親が近視だと子供が近視になる確率は高くなります。ある研究によると、片親が近視だと2倍、両親ともに近視だと子供が近視になるリスクは5倍になるとしています。
目の表面から網膜までの奥行きを眼軸といいますが、8歳ぐらいまでは眼軸が伸びてもそれとともに水晶体の屈折力を減らして網膜に焦点が合うようにバランスをとっています。しかし水晶体は8歳以降になるとほとんど変化しないため屈折力は変わらなくなります。ですからそれ以降に眼軸が伸びると、ピントがあるのが網膜の前になり物がぼやけて見えます。これが近視です。
色々な研究で近視の進み方は近距離を見ている時間やスクリーンタイムと比例するとされてます。子供の近視を遅らすことは簡単ではないですがなるべくスクリーンタイムを減らして十分な明るさで本を読んだりテレビを見ることが効果的といえます。
あと弱視は6歳までに矯正しなければいけないとも言われています。6歳までに眼科検診をされることをお勧めします。