この一か月以上に及ぶ外出禁止令の中、目の異常は視力に変化が起きた方が多くいらっしゃいました。ほとんどの場合は、ドライアイによるものでした。自宅待機で家でコンピューターに向かっていらっしゃる人が多く、そのために目が乾いてしまったという例です。症状としては、
- 目に異物感を感じる
- 目がショボショボする
- 目が曇る
- 涙がでる
などです。
普通人間は1分間に20回まばたきをしますが、コンピューターで作業をしていると多くの方のまばたきの回数が10回以下に減ります。そのため十分な涙が分泌されなく、目がドライになります。自覚症状がない方も50%ぐらいいらっしゃいます。涙十分に分泌されないと角膜の上皮細胞に変化が起こり、屈折異常が変わるため視力が低下します。それだけでなく、ブルーライトのため眼精疲労になります。
また短距離のものにフォーカスしているため、水晶体を支える毛様体筋がこれまで通り働かなくなるため、遠くを見ても物がぼやけて見えるという症状が出てきます。この対策としては、
- コンピューターに向かう時間を少なくする
- コンピューターに30分向かったら5分遠くを見たり目を閉じて休憩をいれる
- 市販のドライアイ用の目薬をさす
などがあります。
もちろん視力の低下は他にも原因があります。例えば、
- 白内障
- 緑内障
- 網膜疾患
- 糖尿病など血糖値が上がる
- 妊娠や授乳
などです。
5月から一般検査及び眼科検診ができます。眼科検診をされてご自分の眼を守ってあげることが一番大事です。