目の白い部分が赤くなることを一般に結膜炎といます。結膜炎にも色々な種類があります。大きく分けてバクテリア性、ウィルス性、アレルギー性などになります。目が赤くなっても角膜、眼瞼から来ていることもあり、他の原因によって結膜が炎症を起こしているということです。
今回は皆さんに知っていただきたいウィルス性結膜炎のお話をします。ウィルス性だけでも アデノウィルス、ヘルペスウィルス、エンテロウィルス、咽頭結膜炎、流行性角結膜炎、まだまだ色んな種類があります。
風邪を引いても目から症状が出る場合があります。しかし風邪に効く薬がないようにウィルス性に効く目薬はありません。ですから症状を緩和するためステロイドなどを処方したり、ヘルペスの場合はヘルペス結膜炎用の点眼を処方します。
今世界で流行っている新型コロナウィルス(COVID-19)もウィルスですので目から症状が出る場合もあります。新型コロナウィルスはとても感染力が強く、医療機関にPPE(Personal Protective EQUIPMENT)がないと診ることができません。今アメリカではPPEが不足しているため、多くのクリニックでは新コロナウィルスに感染している患者さんを診ることができません。院内感染を起こしてしまうからです。今一番大事なことは掛かりつけの眼科医に電話で相談されることです。
電話で症状の問診をしてドクターが、これならアレルギー性とかコンタクトレンズによる角膜炎とか来診して大丈夫と判断されたら診療の予約をされることとなります。
現在多くのクリニックでは外出禁止令がでている4月30日までは新患さんを診ないところがほとんどです。将来的にも掛かりつけの眼科のドクターを選んで、一年に一度の目の検査をされることをお勧めします。自分の目の状態を知っていてくれる掛かりつけの眼科医を持っていれば、何かあってもすぐに相談に応じてくれます。