コンタクトレンズを作るのに、緑内障の検査をした方がいいと言われました。まだ30歳代ですが、緑内障の検査をする必要がありますか?

コンタクトレンズ

緑内障の早期発見は過去10年において可能になってきました。20年ぐらい前は、緑内障は年配の人の眼の病気と思われてきました。理由としては3Dで目の視神経をみることができる機材がなかったからです。今では「目のMRI」と言われるすばらしい技術のおかげで目の視神経が死んでいく前にそれを発見することができます。

先日も日本から、30歳過ぎたばかりの方が、「日本であと6カ月すると失明する。」と言われたといって来院されました。彼女は、日本では検査しなくてもコンタクトレンズを購入できるためずっと同じレンズを使っていました。最近、目が見えにくいので目が悪くなったと思って日本の眼科に行ったら「これは視力ではなく視神経です。緑内障の末期です。」と言わたのです。
緑内障は「視神経が死んでいく病気」のことで、早い人では20代後半から発症します。30歳代、40歳代と年がいけば行くほどリスクが高く、初期の段階では自覚症状がないため発見が遅れます。

一年に一度の目の検査で緑内障の検査、つまり視神経の検査をしておけばいつから始まったのか、自分はなりやすいか、ということがわかります。日本人は人種的にリスクは高く、20人に1人の確率といわれます。当クリニックでも50%の人が「緑内障になりやすい」という臨床結果が出ています。

当院でまた新しく開発された機材が入りました。早期発見できれば目を守ることができます。一1年に一度の目の検査はアメリカの保険でカバーできます。自分の目を守るためにも年に1度の検査は必須です。