アメリカのFDAでレーシックが認められて20年近くになります。その頃から比べてレーシックの値段も安くなり多くの人がレーシックを受けました。しかし日本でも2009年、あるレーザーセンターで70人もの患者がレーシックの後細菌性角膜炎を発祥して失明や角膜疾患が起こり、100%安全ではないことを物語りました。
またハワイのあるレーザーセンターでも様々な問題があり何年か前から閉鎖されています。センターではレーザーをしてから目が悪くなったら「ライフタイム無料のやり直し」を唱っていたのに閉鎖されて、患者さんが宙ぶらりんの状態になっています。
レーシック手術は角膜を削ることによって角膜の形を変え屈折以上を矯正する、ということです。体の全ての細胞は、「元に戻る」力がありますので、角膜の形もまた少しずつ戻って、近視や乱視が戻ってきたり、白内障などで水晶体が濁るため再び屈折以上が変わってくるということです。つまり、人間の近視、乱視、遠視、老眼などの屈折以上は30歳ぐらいで安定すると思っていらっしゃる人が多いですが、実際いつの年齢になっても変わってくる、ということです。
ですからレーシックは永遠のものではありません。その後目が悪くなったら、またメガネ、コンタクトレンズということになります。
レーシックのやり直しもできなくありませんが、レーシックで角膜を削った後、規定以上角膜が薄くなっていればやり直しはできません。
レーシックをやっても老眼にはなりますので、遠近両用のコンタクトレンズも可能です。
レーシックを過去にやられた方は、必ず年一度の緑内障の検査をすることが大事です。一般にレーシックをやられた方は緑内障になられる方が多いです。それは、多くは近視が大きい人がレーシックをやられるので元々リスクが高いのです。またレーシックをやると、角膜が薄くなるため眼圧が低く出るため緑内障検査で異常があってもパスしてしまう可能性があります。
レーシックをやってもやらなくても人の視力はいつまでも変わってきます。
一年に一度目の検査をすることをお勧めします。