日本では目の検査を定期的にするという習慣はありませんがアメリカでは保険にはメディカル、ビジョン、デンタルというのがあり、メディカルでは内科的チェックアップの他、眼科での緑内障の検査、ビジョンでは眼科で目や視力の検査ができます。
目や視力は自分で気がつかなくても年々変わってきてます。その他、体の症状が目に出て目の検査で糖尿病、高血圧や血栓などが発見することもあります。
先日、過去20年同じメガネをかけていらっしゃる人がいらっしゃいました。日本では検査なくメガネ屋さんで同じレンズを作り続けることができ、ずーっとそうされてました。最近毎日のように肩や首の痛みと頭痛があるということで、マッサージに行きそれでもよくならないので針に一年間通い続けて、とうとう来院されました。
検査の結果、20年間かけているメガネが強すぎてしかも今では乱視がかなりあるのに、メガネには乱視の矯正が入っていませんでした。
同じような理由で来院されたもう一人の方は、緑内障がかなり進んだ状態になっていて即緑内障の治療を始めました。
視力の矯正を正しくしていないメガネは、体全体に支障をきたします。日本ではこの視力の矯正がきちんとできる眼科医は少ないし、医師ではないメガネ屋の店員が視力を測ってメガネを作るため、多くの人が目に合わないメガネをかけて緑内障が進んでいても知らないで毎日を過ごしています。
アメリカには一般眼科医という目のファミリードクターがいます。眼科医の処方箋がなければメガネを作ることはできません。その理由は、ドクターは患者さんの目を守ることができるからです。メガネを作るときコンタクトレンズを作るとき、目が健康で作っても問題ないかと診ます。
アメリカでは子供のときから一年に一度検査をして、視力が変わっていないか、目の病気がないかというチェックアップをします。その他、目が痛い、目が腫れた、結膜炎などの症状はいつでも治療ができ、緑内障の治療も行います。またコンタクトレンズの検査もでき、いつも患者さんの身近にいる一般眼科医に一年に一度の検査をしてもらいましょう。