ソフトレンズとハードコンタクトはどちらがいいか、というと、どちらも良い点、悪い点があります。夏休みになり、コンタクトレンズデビューした子供達が増えました。それだけでなく、最近は、老眼鏡なんかかけたくない、という中高年の人達がコンタクトレンズデビューしてハッピーな生活をされています。
ハワイでメガネをかけていると、サングラスがかけられない、アウトドアーやウォータースポーツでメガネが煩わしい、という理由が挙げられます。また、中高年の方では、近くを見るとき老眼鏡をかけるのは煩わしいしカッコ悪い、という方が増えてます。
そういう訳で年々コンタクトレンズ人口が増えると共に、角膜感染症、合併症が増えています。ここアメリカでは初めてのコンタクトレンズはほとんどソフトレンズになります。コンタクトレンズの取り扱いにはくれぐれも気をつけてください。
- コンタクトをすると裸眼のときよりも角膜に入ってくる酸素の量が減ります。ですから長く装用しすぎると角膜が厚くなり、炎症が起きます。目は赤くならなくてもひどい痛みを伴って視力が低下して見えなくなります。最近は酸素の透過がいいコンタクトレンズが増えていますので自分がしているレンズが酸素の透過性がいいものか、自分に合っているか一年に一度ドクターにチェックアップしてもらうことが大事です。
- ワンデー以外を使っている方、細菌感染が意外にもコンタクトレンズのケースから起こります。ケースは使っている洗浄液が無くなったら捨てること、洗浄液を買うとケースがついてくるのはそのためです。毎日ケースを洗う、洗浄液を変える、洗面所を清潔にすることが大事です。
- コンピューターを長時間していると目がドライになってきます。目が乾くと病原菌から感染されやすくなります。コンタクトレンズ用の目薬をさしてあげたり、コンタクトレンズの装用時間を減らすことが大事です。
- アカントアメーバと呼ばれる微生物が原因で目の感染症が起こると、角膜が白くなり、酷い痛みが出て失明する可能性もあります。アカントアメーバは海・池などの水周りにいます。アカントアメーバ角膜炎になる人のほとんどの人がソフトコンタクトレンズ装用者です。コンタクトで泳ぎに行く人は目に水が入らないようにゴーグルをしたり、水から出たらすぐに捨てられるワンデーのコンタクトレンズがお勧めです。
角膜をつかさどる5番神経は、痛みに鈍感になってきます。コンタクトを初めてしたときはすごく痛いと思っても、角膜がだんだん慣れてきて、少しぐらい傷ができてもだんだん感じなくなってきます。痛みを感じたときにはかなり重症になっていますので、便利なコンタクトレンズですが、きちんと医師から合ったレンズの処方を受けて定期的にチェックアップをしてください。