まず目の検査をしてみてください。
焦点が合わないのは、乱視かもしれませんし、遠視かもしれません。遠視の場合、若いときが焦点を合わせる筋肉が強いのですが、一日中コンピューターをやったり、30歳以上になると、遠くを見るのにも焦点を合わせられなくなります。近くを見るのももっと辛いです。
乱視の場合も遠く近くとも焦点を合わせられなく、光に敏感で眩しく感じて頭が痛くなります。目の周りが痛かったり、首や肩が痛くなることがよくあります。また、眼筋が弱いことも考えられます。緑内障の可能性もありますが、緑内障はかなり進行してから自覚症状がでます。
日本人の多くの場合、アメリカ人に比べて一年に一度、目の検査をする人が非常に少ないです。アメリカでは一年に一度の目の検査は保険対象になり眼科で検査ができます。一般眼科医が一人一人の目の状態をきちんと検査し説明します。そうすれば、自分の目が今どんな状態になっているかがわかるからです。自分の目が緑内障になりやすいのか、年々近視になっているのか、ドライアイなのか、ということ、自分の目の健康を把握していることは目を守ることにつながります。
例えば正常眼圧性緑内障は自覚症状がありません。人種的にみれば、アメリカ人白人では正常眼圧性は緑内障のなかでは約20%に比べて日本人は85 – 90%です。
当クリニックでは去年1年30代、40代だけでも多くの人が初めて緑内障と診断され治療を始めました。自分の目の状態を知るにも検査をすることがどれほど大事なのか、手遅れになる前に一年に一度の検査を受けてみてください。