8歳の男児を持つ母親です。最近テレビを見るとき子供が横目で見ていることに気がつきました。真っすぐ見るように言っても気がつくとまた横目で見ています。目も疲れているのか、いつも少し赤くようです。目の病気なのでしょうか?

女の子

子供の目は1年ごとに変わってきます。
子供の目(ビジョン)に関して4つの隠れたサインがあります。

  1. 集中力がない(目を使うゲームや読書が長続きしない。)
  2. 本を読むときに行を飛ばしたり、読んでいるところが分からなくなる。
  3. 読書やお絵描きなど近くの物を見るのを避ける。
  4. テレビなど前にあるものを見るとき、まっすぐ見ずに頭をかしげて見たり横目で見たりする。または目を細めて見る。

近くのものにフォーカスできないのは、多くは遠視です。しかし近視でも近くの物に焦点を合わせることが出来ないのは、焦点を合わせるのに使う筋肉(眼筋)が弱いという疾患があります。アメリカの小学校では授業中に集中力がない、と言ってスクールカウンセラーやサイコロジストに送られることがよくありますが、問題なしで、眼科に送られ検査をすると視機能に問題があることがよくあります。

1,2,3は遠視、または眼筋が弱いなどの視機能に問題がある可能性があります。4で遠くのものが見えないため眼を細めて見るのは近視、または乱視。頭を傾げたり、横目で物をみるのは乱視の子供に多いとされています。

4人に1人の割合で視機能の疾患が学業に影響していると言われますが、私が見た限り33に1人の割合だと思います。視機能に疾患があれば眼精疲労で慢性的に目が赤くなることも考えられ、毎日の生活、学校のアクティビティや勉強に悪影響がでます。

子供の目で気をつけなければいけないことは、6歳までに目の検査をしなければならないことです。遠視や乱視があった場合、6歳までにメガネで矯正しないと弱視になるからです。早ければ早いほど治療が可能になります。子供は目が見えなかったり見えにくいことが分かりません。ですから親が気づいてあげなければなりません。

屈折異常として、近視、乱視、遠視以外に、斜視、弱視、などいろいろな視機能疾患があれば将来的にも学業にも差し支えます。メガネで矯正できるものはして、それ以外はビジョントレーニングなどで改善できるものもあります。

6歳までの目の検査は医師によるきちんとした視機能の検査です。そのあと一年に一度定期的な目の検査をすることをお勧めします。