初めてコンタクトレンズを入れようと考えています。最近の遠近両用レンズは遠くも近くもキチンと見えますか?また、アメリカのコンタクトレンズは日本と同じ物でしょうか?保険は適用できますか?

コンタクトレンズ

アメリカはコンタクトレンズに関して世界一の国です。逆に言えば日本はコンタクトレンズに関してはかなり遅れています。日本では度数も限られていたり、コンタクトレンズの種類は少ないので結局「あなたに合うのはない」、で終わってしまうのかもしれません。

アメリカのコンタクトレンズの会社は1年に2種類ほどの新しいコンタクトレンズを出すために研究をしていて、最近では高度な技術の乱視用遠近両用のコンタクトレンズが市場に出ています。遠近両用コンタクトレンズは20年ほど前から市場に出ていますが、初期のデザインでは遠くも近くもパーフェクトに見えるというのは難しかったようです。

最近では高度のデザインと新しいマテリアルで酸素透過がほぼ100%で、紫外線防止の入ったコンタクトレンズや、トランジションといういわゆる変光レンズも出来てきています。一人一人の眼は違いますので、各人がどのようなレンズが合うのかはドクターの腕によります。そのためにフィッティング検査をします。

多くのアメリカの健康保険はメディカル・プラン(メディカル/診療)の他、ビジョン(目のプラン)があります。クリニックに行くとまず目の検査などをしますがこれはメディカルで払ってくれます。メディカルプランでは、緑内障の検査、結膜炎などの眼の疾患で使われます。ビジョンプランでは、このコンタクトレンズの検査(フィッテイング)の幾らかを払ってくれます。そして一年に一度コンタクトレンズまたはメガネの幾らかを払ってくれます。

アメリカの健康保険は色々な種類があり、個人で入る場合と会社が払ってくれるものとは異なったりしますので、診療を受ける前に自分の持っている医療保険にそのクリニックが加盟しているかどうかを聞くことは大切なことです。アメリカではFDAで許可されている安全なコンタクトレンズのみをフィットすることを義務づけられています。しかも眼科医のみがコンタクトレンズをフィットすることができます。

気を付けなければならないのは、今インターネットではFDAで許可されていないコンタクトレンズや中国などアジアで作られたらしいフェイクレンズが出回っています。そういうフェイクレンズで失明したり取返しのつかないことが実際起こっています。眼科医の許可なしで購入するのが自己責任ですがくれぐれも自分の眼にあったレンズを医師にフィットしてもらい、クリニックからきちんとしたものを購入されることをお勧めします。