お話を聞いただけで、「中心性漿液性脈絡網膜症」の可能性があります。
症状はおっしゃる通り視点の真ん中が見えにくく、ゆがんで見えたり、違った色に見えたり物が少し小さく見えたりします。これは比較的若いまたは中年(30歳代から40代)の男性に起こりやすい病気で一言で言えば、網膜の下から水がもれて網膜の中心である網膜黄斑部に水が溜まる病気です。
原因はわかっていませんが、精神的、または肉体的なストレスに関係していると言われています。30歳から50歳ぐらいまでの男性でタイプAの性格の方が多いと言われています。タイプAは真面目で物事をいつもきちんとやらなければ気が済まないひと、几帳面の人が多いと言われていますが、もちろん当院では女性の方もいらっしゃいますし、例外も多くあります。
治療としては目の一番センシティブな部分なので多くの場合は経過を見ます。何もしなくても3か月から6か月ぐらいで自然に治ることの方が多いためです。ただ経過が長引いたり、再発することがありますのでストレスをためないでなるべく安静にしてもらったほうが良いかもしれません。再発で水が漏れる場所が視野の中心部から離れている場合はレーザー治療を行うことも可能です。多くの場合は良くなりますが、検査をされることは大事です。
ご自分では目は良いと思われても一年に一度は目の定期検査をされることをお勧めします。