普通の定期健診で視力を測るだけでなく、視力がちゃんと出ているか、角膜、網膜及び視神経に異常がないかなど一般的な検査をします。緑内障としての検査として眼圧を測りますが、あまりにも日本人は「正常眼圧性緑内障」が多いため、視神経の分析が必要になります。過去5年から10年のテクノロジーによって今では3Dで視神経などをみることができ、早期発見に大きく貢献しています。
緑内障の検査は
- 眼圧
- 視野検査
- 視神経の3D検査
を行います。
それらの変化を相対的に診てフォローアップしながら緑内障を診断していきます。視野検査に関して、今までのものは片目5分かかり、多くの人は疲れてしまい途中で集中力がなくなったり、眠たくなってウトウトされたりしてしまう人もいます。そのため、検査結果が信頼性のない場合があります。ですから、その時の検査結果を診て、緑内障のボーダーラインの方達は1年に何回の検査が必要なのか医師が判断します。
当クリニックでは、今年から一番新しい視野検査の機器(写真)を取り入れました。これはコンピューターで患者さんがまっすぐ見てなくてもそれを察知でき、今まで片目5分かかった検査が2分ででき、しかも精密に過去の結果と比較できるようになりました。視野検査が苦手な方や集中力がすぐなくなってしまう方には良報です。
緑内障に関して、多くの人が「常識」と思っていらっしゃることは実は常識でないのです。
- 緑内障は加齢による病気ではありません。20代でも始まります。
- 緑内障は(急性緑内障以外は)自覚症状がありません。自覚症状はあるのはかなり悪化してからです。
- 緑内障は視力が悪い人だけに起こる病気ではありません。視力が良くてもなります。近視が大きい人はよりリスクはあります。
レーシックは個人差はありますが、10年すると視力が変わってきます。しかもレーシックを受けた方は高い確率で緑内障になります。レーシックと緑内障の関連はまだ認められていませんが、レーシックを受けられた人には強度の近視だった方が多いからです。レーシックを受けられて視力は良くなっても、眼自体は近視の眼なのです。
検査をしないと緑内障は診断できませんので、やはり1年に1度眼の定期健診をされることが一番大事です。