今まで目が良くてメガネをかけなくて良かったのですが、老眼になってメガネを作りました。でもどうも慣れなくて、メガネができません。どうすれば良いでしょうか?

メガネと本

今まで目が良くてメガネをかけなくて良かったのですが、老眼になってメガネを作りました。でもどうも慣れなくて、メガネができません。どうすれば良いでしょうか?

「隠れ遠視」や「隠れ乱視」に気づかず長年過ごしてきた可能性があります。

こういった40代前半の人は結構多いです。近視の方は小学校や中学校の時からメガネやコンタクトなしでは過ごせませんが、実はこのくらいの時から「隠れ遠視」や「隠れ乱視」の人が結構多いのです。

「隠れ遠視」や「隠れ乱視」の人は、本当は遠視や乱視なのですが、若いときは目の焦点を合わせる筋肉が強いため遠くのものでも見えてしまいます。ですから学校の視力検査に引っかからないのです。でも目が疲れたり、頭痛になったりします。

子供が朝、風邪をひいてもいないのに「頭が痛い」と訴え、「仮病じゃないか」と言われることがありますよね。こういう子に実は「隠れ遠視」や「隠れ乱視」が多いのでは、と思います。こういう子供はとても辛いのですが、原因が自分でもわからないし、親も気がつかない。学校の視力検査はパス。でも実は黒板見たり、本を読むのも辛いのです。

アメリカの学校ではよく落ち着きのない子をサイコロジスト(心理学者)に送ります。異常がなかった子はサイコロジストから眼科に紹介されてきます。そして検査をすると、目が見えにくくて集中できなかった、ということがよくあります。このとき初めて遠視用、乱視用のメガネを作って、成績が良くなる子供さんも実際多いです。

ただ、この時点でメガネをかけないと、大人になってメガネを作っても慣れない、ということがよくあります。長年遠視や乱視が無視されてきて、大人になって焦点を合わせる力が衰えてからも、クラクラしてメガネがしてられないという方は、遠近両用だともっと慣れません。

解決法はいろいろありますが、コンタクトレンズにしてすごく楽になったという方もいらっしゃいます。一人一人目の見え方、感じ方が違いますので、まず、子供の時からキチンと一年に一度の目の検査という習慣をつけてあげるといいと思います。

そしてこれを読まれている大人の方も、今からでも遅くありません。まず、一般眼科で目の検査をしてみてください。